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The Road To 2057

田村の今がわかるスタイリッシュ&エネルギッシュBLOG

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初対面の人に出身地を聞くのは…

第82回 平成29年(2017年)3月12日(日)

(昨日の続き)外国人講師の方がダメだと思うもう一つの点は、初対面の(または、それに近い)人にいきなり出身地を聞いて、それに関する冗談を言った、というところです。

 

 もちろん、私も大学で英語の授業を受けたことがありますので、その事情はなんとなくわかるんです。

 

 日本人は、打ち解けない段階では、なかなか自分のことを話さない人が多いです。だから、外国語の授業で、講師の方は苦労するんじゃないか、と思うんです。

 

 それで、手っ取り早く自分のことを話させるために、学生にそれぞれの出身地を聞く、という流れになったのではないかと思うんです。

 

 ただ、たとえそういう事情はあったにせよ、話すきっかけに出身地を聞く、というのは、あまりに安易すぎる方法なのかな、と思ってます。

 

 江戸時代の江戸の長屋には、「三脱の教え」というのがあったそうです。

 

 これは、初対面の人に出身地、年齢、職業の3つは聞かない、という教えなんです。

 

 当時の江戸は、今の東京と同じく、日本各地からいろんな身分の人が集まってきました。

 

 長屋というのは、半分共同生活のようなものですから、余計な詮索を避け、お互いが円滑な生活を送る知恵として、そういうルールができたそうなんです。

 

 でも、もしこのブログを、以前私が社員として働いていた会社のアルバイトの人が読んだら、「そういうお前が、一番出身地聞いてただろ!」ってツッコミが入りそう(^_^;)

 

 私はその会社で新しいアルバイトの人が入ったら、まず出身地と今住んでるところを聞くのを楽しみにしていたんです。

 

 もちろん、出身地差別をする意図は全くありませんでした。

 

 じゃあ、なんで聞いていたのかというと、私は地理や地図が大好きで、その人そのものの興味よりも、地理的知識を得たいがために、出身地を聞きたくなってしまったのでした。

 

 でも、時に中途半端な知識が仇となって、「そこって、東京からの時間距離が一番あるとこだよね〜」とか、「民放のテレビ局が2つしかないよね〜」とか、平気で言ってました。

 

 それらは、地理の豆知識としては面白いかもしれませんが、聞く側からしたら「辺境の地」と言われているようで、決して気分がいい感じにはならないと思うんです。

 

 私も新潟の出身で、首都圏に出てきて「出身地は新潟です」と言うと、かなりの確率で「実家お米作ってるんですか〜?」って言われるんです。

 

 確かに、新潟県といえば日本一の米どころであり、お米に限らず、野菜も畜産も魚介類も、かなりレベルの高い農産物を産出する県で、私もそこは誇らしく思っている点なので、そう言われるのは悪い気はしません。

 

 でも、通常、農業というのは長男が継ぐもの。田村家は、父方も母方も、長男の家系ではないので、ほとんどが自営業かサラリーマン。近しい親戚に専業農家って、ほんといないんです。

 

 だから、そう言われると、心の中では(どういう根拠で、そう思ったん?)って、ツッコミを入れたくなっちゃうんです。新潟=米農家、ってあまりに短絡的な発想じゃないかと(^_^;)

 

 出身地とか学歴とか職業というのは、相手の人となりを判断する大きな材料になるのは間違いないと思いますが、その人のことを良く知らないうちにそういう情報だけを仕入れてしまうのは、かえって自分の中に変なバイアス(偏見)をかけてしまう、という弊害を生む可能性がありますよね〜。

 

 私は今回のニュースを聞いて、改めて「三脱の教え」を再認識し、これからは、なるべく属性で相手を見るのではなく、現在のその人がどう考え、どう行動し、どういう成果を上げているのか、という点を純粋に評価する、という人付き合いをしていきたいな、と思っています。